保坂和志『草の上の朝食』

草の上の朝食 (中公文庫)

草の上の朝食 (中公文庫)

『プレーンソング』続編。
不思議だけど、プレーンソングのときもそうだったけど、読むと家の周りにいる猫たちに愛着が深まる。物語の山場とかがあるわけじゃなくて、日常の会話とか感じることがそのままきれいに文章になったかんじ。ソファでミルクティーと一緒に読みたい本だな。
――好きは全部おんなじだ。人間には近づきたい気持ちと遠ざかりたい気持ちの二つしかないんだよ。
このフレーズいいな。