五百旗頭 真『戦後日本外交史』

戦後日本外交史 (有斐閣アルマ)

戦後日本外交史 (有斐閣アルマ)

再読。
代ゼミにいた八柏先生という日本史論述の先生。
いっつも怒鳴って「最近の生徒は!」って怒ってるし、
慶応の自慢ばっかりするし(そのせいで私は慶応嫌い?)、
なんなんだこいつって思ってた。
でもこの人のおかげで私は論述の基礎を学ぶことができたんだよね。
無機質な受験勉強の中で、はじめて歴史をおもしろいと思えた。
歴史を考えること。
考えることの楽しさに気付いた一歩だったのかもしれない。
その分、授業は厳しかったけど。
ついでに、この先生の人柄もだんだんわかってきた。
いつも怒鳴ってるのは、本気で生徒のこと考えてるからだろうなと。
その先の日本を考えてるからだろうなと。
だって、予備校の先生で怒る人なんてそうそういない。
授業の一環じゃないのに、東京に論述を送れば添削して返してくれた。
いつもサテラインの画面で怒ってる先生が赤ペンで誉めてくれたときはうれしかった。
それを一人で全国の受験生にやってたんだもん。

何が言いたいかって、その人の専門は戦後史だった。
おかげで、ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』を入学してすぐに読んだ。
戦後史、おもしろいんです。
今の日本がみえます。