瀬尾まいこ『幸福な食卓』

幸福な食卓 (講談社文庫)

幸福な食卓 (講談社文庫)

父さんをやめた父と、家出中の母と、元天才児の兄と、佐和子。家族の再生の物語。すごくよかった。説明できない。多かれ少なかれ、家族に問題を抱えてる人は多いから、そんな人は読んだほうがいい。なんで残酷なことを含んでもこんなにあったかいんだろう。
――「もし、佐和子がクリスティーヌみたいに蹴飛ばされたら、相手がアントニオ猪木でも小公女セーラでも俺は絶対やっつけるよ」
元天才児の兄の台詞。たとえがいい(笑)ちなみに、クリスティーヌは鶏のこと。