『鉄コン筋クリート』
親を知らずに育ったクロとシロ。クロがシロを守ってるようで、シロもクロを守っていたという話。映像がごちゃごちゃしてておもしろい。昔の街と近未来のイメージを合わせたごちゃごちゃ。蒼井優は声優でも天才。
――シロね、夜になるとね、悲しくなるのね。
なぜかこの台詞が頭に残った。
瀬尾まいこ『卵の緒』
- 作者: 瀬尾まいこ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/28
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――大人になって意思を持ち始めると、手は引かれるものじゃなくてつなぐものになっていた。
このフレーズは、手を引かれることが少なくて、しかもしまいには自分が手を引く側になった七生の、急いで成長しなきゃいけなかった状況を説明してしまってる気がする。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/11/01
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本多孝好『真夜中の5分前』(side-A,side-B)
真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/29
- メディア: 単行本
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真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/29
- メディア: 単行本
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アイデンティティーと「愛してる」って何っていうことがテーマなのかな。なんか書いてみるとすごく恥ずかしいな…。読んでると混乱してくるし、恋愛に関して結構冷めた目で見てしまいそうでこわい。本多は基本的につめたい。あと、たとえ方とか会話が、やっぱり春樹そっくりで、途中でそれが結構くどくなる。side-Bの始まりは、最初はびっくりしたけど、春樹だとすれば…っていう想像で読み進んだら、最後は、ああやっぱりって思ってしまった。まあまあよかったけどね。
- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/02/10
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伊坂幸太郎『チルドレン』
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/15
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乙一『zoo2』
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/05/19
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保坂和志『草の上の朝食』
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/11/01
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不思議だけど、プレーンソングのときもそうだったけど、読むと家の周りにいる猫たちに愛着が深まる。物語の山場とかがあるわけじゃなくて、日常の会話とか感じることがそのままきれいに文章になったかんじ。ソファでミルクティーと一緒に読みたい本だな。
――好きは全部おんなじだ。人間には近づきたい気持ちと遠ざかりたい気持ちの二つしかないんだよ。
このフレーズいいな。
佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』
- 作者: 佐藤多佳子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/05/30
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落語家の三つ葉のもとに集まった自信のない人たちが、ちょっとずつ元気になっていく話。うまくいかないことがあるのは三つ葉も一緒で、お互いに教えあっていく。自信のない人に「自信をもって」っていうのはすごく無責任で意味のないことで、何かのきっかけで誰かに評価されるためでなくて好きなようにやればいいんだってことがわかるときが本当に自信をもてるときなんじゃないかな。
文章が落語を意識してるのか、テンポがよくて気持ちよかった。
映画は、ちょっと登場人物のバックグラウンドが足りないし、何より良がいないのが残念。小説と比べちゃだめだけど、良は重要な登場人物だと思うんだけどな…。だいたい、私が泣きそうになった場面が良がいないことで削られてるじゃないか。でも全体的にいい映画だった。